和歌山市支部 直島研修旅行
『和歌山市支部 直島研修旅行』
6/8・9日の2日間にかけて、香川県直島への研修旅行に参加させて頂きました。
1日目のスケジュールはAM8:30出発の和歌山港からのフェリーにのり、高松のイサム・ノグチ庭園美術館見学、その後、高松港からフェリーにのり直島行です。
イサム・ノグチ庭園美術館は、墓石によく使用されている庵治石の産地として有名な高松市牟礼町にあり、この地が未来の芸術家や研究者、そして広く芸術愛好者のためのインスピレーションの源泉になることを強く望んでいたノグチ氏の遺志を実現するべく、アトリエと自宅及び作品をできうる限り生前の雰囲気そのままに公開展示した美術館です。
氏は人生最後の20年間を毎年半年はこちらで過ごされ、代表作でもあるエナジーヴォイドはこのアトリエで製作されたそうです。アトリエは別敷地から移設された倉で、スリット状の明り窓が印象的なシンプルな外観で、建物内部は半分がロフト、その他は屋根までの吹き抜けであり、1階に彫刻作品が展示されています。照明はなく、作品を照らすのは開口部からの光のみであり、通常の美術館で鑑賞するよりも作品が自然で雄大なものに感じました。
美術館をでて、いよいよ直島に出発です。
この日は少し曇っていましたが、なかなかのクルージング日和で、高松港から直島までの瀬戸内海の景色を堪能しつつ、無事直島に到着です。宿泊先は、モンゴルの遊牧民が居住に使用しているパオです。楽しいバーベキューの夕食を終え、浜辺でコケたりしながらこの日は就寝しました。
二日目、直島を一挙に見学するハードスケジュールの始まりです。
見学先は、ベネッセミュージアム、地中美術館、李禹煥美術館、直島の家プロジェクトです。
美術館は全て安藤忠雄氏の設計で、クラックのない美しいコンクリート打ち放しの外壁、ダイナミックで迷路のような建物です。
美術館の見学が終了し、家プロジェクトを見学。
美術館の方が「自然とアート」なのに対して、こちらは直島の空家を利用し空間そのものを作品とする島の生活圏・人の中で展開するアートで、1998年から始まり現在8軒で展開されています。初めて直島を訪れた18年前から、今回で3回目の直島訪問なのですが、くる度に町の活気が大きくなっており、昼食を食べたカフェの店主さんのお話では直島をとても気に入り、ここに移住したりお店をひらいたりしている人が多いとの事です。
(店主も岡山市の方で、直島をとても気に入り、こちらで店を始めたとの事)
まちおこしをする人的資質の三大要素で「よそ者、わか者、ばか者」という言葉を聞いた事があります。直島の活気はまさにその三大要素を備えた人物達のおかげかもしれませんね。
最後に、今回の研修旅行に大変ご尽力下さいました研修委員会 内田委員長、佐原・竹原副委員長、スケジュール調整大変だったと思います。本当に楽しい研修旅行でした。ありがとうございました。田辺さん、差し入れありがとうございました。
池内会長、ビールごちそう様でした!
和歌山市支部 畠中みか