和歌山市立こども科学館

和歌山市立こども科学館

建物概要

■  設計監理    石本建築事務所

■  工法     鉄筋コンクリート造4階建

■  建築面積   590.95㎡

■  延床面積   2007.46㎡

■  竣工     昭和56年5月5日

 

今回は和歌山市立こども科学館を紹介します。

和歌山市駅から南に徒歩5分ほどの位置にあり、プラネタリウムの大きながドームが印象的な建物です。市政施行90周年と国際児童年とを記念して、次代をになうこどもたちの科学への興味と認識を深め、科学への夢を育てるために建設されました。

「 見よう  ためそう  みんなの夢 ~科学をとおして子どもの健全育成~ 」を主題とし、子供たちが楽しみながら科学の仕組みを体験し、直接操作することができる展示がされています。

まずは、4階のプラネタリウム室に案内していただきました。プラネタリウム投影機を囲むように126の座席があり天体観測ができます。年間50校程度の小学校が天体学習にも訪れます。

続いて各フロアーの見学をさせて頂きました。スペースレーシングやボールの運動、和歌山県の地質と岩石など大人も夢中になってしまう展示が数多くされています。

 

事務長様にご同行頂き、普段は入ることが出来ない屋上にも案内していただきました。

先にもふれた、ドームですが間近で見るとさすがの迫力です。半径6m以上の半円で、頂部に到達しメンテナンスに対応できるよう屋根の曲線に合わせて製作された滑車付梯子が設けられてあります。

改修履歴についてもお聞きしました。時代の変化や老朽化に対応するべく、内装の改修や展示物の更新・新たな機器の導入などが定期的になされ、平成25年には耐震補強工事も行われました。今後は開館当時から使用されている2階の全面改修が控えています。

 

和歌山市立こども科学館では、自然の事象の体験やものづくりなど、科学的な法則性・知識・技能を身につけることができます。多くの子どもたちに科学についての興味・関心を抱き探求してもらいたいと思います。

【会報誌きのくにH29年9月号掲載】

 情報・出版委員会  竹本憲司

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