梅の郷ミュージアム みなべ町「うめ振興館」
梅の郷ミュージアム みなべ町「うめ振興館」
《建築概要》
■所在地:和歌山県日高郡みなべ町大字谷口538-1
■敷地面積:2,297.75㎡
■床面積:2,291.70㎡
■ 構造:鉄筋コンクリート造3階建て、一部鉄骨造
■ 工期:平成8年4月〜平成9年3月
■ 設計・監理:一級建築士事務所 株式会社ライトコーポレーション
■ 工事施工:株式会社 錢高組
みなべICを降りて右折、R424を龍神方面に数分進みますと南部川左岸に出て視界が開けます。すると正面に大木と円筒型のコンクリート打ち放しの建物が現れます。今回、紹介します、みなべ町「うめ振興館」です。道の駅にも指定されています。
「うめ振興館」は「梅のこと」を
1. 人々と共有できる情報拠点(全国への情報発信)
2. 梅との豊かな関係(自然と人が育てた技と知恵)
3. 明日への希望(発展する町の願い)
この三つのテーマをコンセプトに創られた施設である。
建築はミュージアム空間、物産販売と休憩所、立体駐車場の3つの空間の構成からなり、南部梅林を背景に一体感のある外観は国道424号から一目でわかるシンボリックな景観をつくり出している。
建物の中央には、南部梅林への山道をイメージした階段と広いエントランス、ここを訪れる人々の憩いや様々なイベントの場なるよう計画している。
楕円形の躯体は、古来の梅の加工に使った「樽」を模し、周囲の自然に適した柔らかいラインで全体を演出している。
1階:歴史民俗資料展示室、多目的室(大型映像装置設置)収蔵庫、前室
旧南部川村の由来や歴史、中世から近世の暮らしぶりや出土品などが展示されています
2階:うめ資料展示室、エントランスホール、事務所、案内所
うめの歴史や雑学、満開の梅林も体験できます。
3階:物産販売所、休憩所、トイレ
地元で生産された様々な梅製品(梅干、梅酒)販売、試食出来ます。
屋上:展望所
なお、管理されているみなべ町うめ課によりますと開館から20年たち町村合併や社会情勢の変化、みなべ田辺地域の世界農業遺産への登録、梅の医学的効能や梅酒等、さらなる今後の梅人気に対応出来る様、将来施設の改修も視野に住民方々と勉強会を重ねているとのことです。
是非皆さんもぜひ一度観梅、行楽のついでにみなべ町「うめ振興館」に寄ってみて下さい。珍しい梅干しのガチャポンもありますよ。
営業時間 9時~5時 休館日、毎週火曜日(祝日の場合は翌日)2月中は営業
【会報誌きのくにH29年8月号掲載】
出版委員 永田佳久